~アテンションを惹きつける動画制作に必要なツールとは~
目次
はじめに
近年、広告業界において「動画」は欠かせない存在となっています。かつては静止画中心だったSNSも、いまや動画が主役。特にInstagramやTikTokをはじめとするショート動画の世界では、いかに短時間でユーザーのアテンション(注目・関心)を惹きつけるかが勝負の分かれ目となっています。
この潮流に合わせ、動画編集ソフトやアプリも進化を続けています。以前はパソコンで高度な編集を行うのが一般的でしたが、スマートフォンひとつで完結できる手軽さと表現力を両立させたアプリが次々と登場し、プロから一般ユーザーまで幅広く利用されています。
本記事では、近年特に人気を集めている動画編集アプリを取り上げ、その特徴と広告・SNS活用における可能性を整理してみます。
CapCut ― TikTok を運営する ByteDance が手がける定番アプリ
InstagramやTikTokといったショート動画文化の台頭とともに、一躍トップに立ったのが「CapCut(キャップカット)」です。
TikTok を運営することで知られる中国企業 ByteDance が開発したアプリで、スマートフォンでの直感的な操作性と多彩なテンプレートが強みです。
- 特徴
- テンプレートを選んで写真や動画を当てはめるだけで高品質な動画が完成
- フィルター、エフェクト、音楽の豊富さ
- 無料でも十分使えるが、プレミアム版では高度なトランジションやエフェクトも利用可能
CapCutはもともと“スマホ世代の動画編集アプリ”として認知されていましたが、近年はPC版やクラウド同期機能も充実。TikTokとの親和性の高さもあり、広告制作の補助ツールとして活用の幅が広がっています。
Edits ― Instagramが仕掛ける次世代アプリ
最近注目されているのが、Instagramの関連アプリとして登場した「Edits」です。
Instagramとシームレスに連携し、ストーリーズやリール動画を意識した設計になっているため、特にSNSマーケティングに携わる企業や個人クリエイターから支持を集めています。
- 特徴
- Instagramとの連携に最適化されており、直接アップロードやプレビューが可能
- タイムライン編集がシンプルで、初心者でも使いやすい
- エフェクトや音楽ライブラリがInstagramのトレンドと直結
「Edits」はまだ比較的新しいアプリですが、“Instagram公式が押す編集環境”として、今後マーケティング分野での存在感がさらに増すことが予想されます。
Adobe Premiere Pro/After Effects ― プロの広告現場で必須
一方で、広告映像や大規模キャンペーンなど、より本格的な編集が求められる場面では、依然としてAdobe製品が主流です。
- Premiere Pro
- マルチトラック編集やカラー補正、音声調整など総合的な映像制作に対応
- プロジェクトの規模が大きい場合や、放送・配信向けの動画に適する
- After Effects
- モーショングラフィックスや合成に特化
- タイトルアニメーションや特殊効果を加えたいときに不可欠
これらは学習コストが高い反面、表現の幅は圧倒的。広告代理店や制作会社では定番の組み合わせであり、短尺動画から長編映像まで対応可能です。
Canva/VN ― 中小企業や個人の味方
動画編集に膨大な時間やコストをかけられない中小企業や個人事業者に人気なのが「Canva」と「VN」です。
- Canva
- プレゼン資料で有名ですが、実は動画テンプレートも充実
- ドラッグ&ドロップ中心の操作で、初心者でもプロ風の仕上がり
- チーム共有機能があり、SNS運用の小規模チームに最適
- VN
- シンプルで軽快な操作感
- 無料で使える機能が多く、字幕・BGM・フィルターも充実
- 学生や個人クリエイターに根強い人気
これらのアプリは「低コストでそれなりの仕上がりを実現」できる点が強み。広告業界でも、小規模キャンペーンやSNS用動画制作に重宝されています。
まとめ ― アテンションを制するアプリ選び
動画広告の世界は、単に“見られる”だけではなく、いかに注目され、最後まで視聴されるかが重要になっています。そのためには、表現力と効率性を兼ね備えた編集ツールの選択がカギです。
- 即効性重視なら:EditsやCapCutでSNS向け動画を素早く制作
- ブランド表現を高めたいなら:Premiere ProやAfter Effectsで質を追求
- コストを抑えつつ継続発信するなら:CanvaやVNで効率よく制作
広告主やマーケターにとっては、目的やリソースに合わせてアプリを使い分けることが、アテンション獲得の第一歩となるでしょう。
今後はAIによる自動編集や効果予測もさらに進化すると予想されます。動画編集アプリの進化をうまく活用しながら、ブランドの魅力を短い時間で最大限伝える工夫が求められていくのです。
(広報担当)