Googleマップ&ローカルSEO入門
スマートフォンでお店を探すとき、多くの人が使うのは、検索エンジンの通常検索よりも「Googleマップ」です。
「近くの ランチ」「エリア名+美容室」「駅名+整骨院」など、地図上で候補を見比べて、そのままナビや電話につなぐ──この流れが、すっかり日常になりました。
さらに2025年現在は、検索結果の一部に AIがまとめた要約(AIによる回答エリア) が表示される場面も増えています。
しかし、そのAIが参考にしている情報源は、結局のところ Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)や、ウェブサイト、クチコミ情報 です。
つまり、
AI時代になっても、「地図と店舗情報を整えること=ローカルSEO/MEO」は、むしろ重要度が増している
と言えます。
この記事では、AI時代の店舗集客を見据えた「Googleマップ&ローカルSEO」の基本を、これから取り組む方向けに整理してみます。
目次
MEOって結局なに?SEOとの違いをかんたんに
まずは用語の整理からです。
- SEO(Search Engine Optimization)
検索結果の通常のサイト表示で上位に出すための対策 - MEO/ローカルSEO(Map/Local SEO)
Googleマップや、検索結果に出る地図付きの店舗リストで、上位や目立つ位置に表示させるための対策
たとえば「エリア名+業種」で検索したときに出てくる、
地図と3件前後のお店が並ぶ枠(ローカルパック)が、その代表例です。
この枠で “選ばれる側” に入るかどうか が、実店舗ビジネスにとっては大きな分かれ目になります。
AI時代のローカル検索で見られているポイント
ローカル検索の仕組みはすべて公開されているわけではありませんが、公式情報や表示傾向から、主に次のような要素が重視されていると考えられています。
- 距離(ユーザーの現在地との近さ)
検索している人の位置情報から近いお店が優先されます。 - 関連性(検索キーワードとお店情報の一致度)
業種・カテゴリ、紹介文、サービス内容などが、ユーザーの検索語とどれだけマッチしているか。 - 知名度・信頼性(クチコミ・写真・外部情報の充実度)
クチコミの数と評価、返信の有無
店舗写真の質・枚数
公式サイトなど、他の情報との整合性
AIによる検索要約が表示される場面でも、これらの情報を総合して「どのお店を紹介するか」が決まってきます。
つまり、AIにとって“引用したくなるお店”になる=ローカルSEOができている状態 とも言えます。
看板・外観とオンライン情報の“一貫性”が必須の時代に
MEOというと、画面上の設定ばかりをイメージしがちですが、実は 店舗の看板・外観との一貫性 が以前にも増して大切になっています。
- Googleマップの写真と、実際の外観がかなり違う
- マップ上の屋号・ロゴと、看板のデザインがバラバラ
- 夜になると看板が暗く、近くまで来てもお店を見つけにくい
こうしたギャップがあると、
「ここで合っているのかな?」という不安が生まれ、入店をためらう原因になります。
反対に、次のような状態を作ることで、オンラインとオフラインの印象がそろい、安心感がぐっと高まります。
- マップ上の写真に、看板・入口・店内の雰囲気 をわかりやすく掲載する
- 看板の色やロゴ、フォントを、ウェブサイトやチラシとそろえる
- 夜間の写真も追加し、「夜に来るお客様」のイメージも伝える
AIが店舗情報を読み取る際にも、この「ブランドとしての一貫性」があるほど、信頼できる情報源として扱われやすくなります。
今日からできる「AI時代のローカルSEO」3ステップ
ここからは、専門知識がなくても始められる、実践しやすい3つのステップを紹介します。
① Googleビジネスプロフィールの情報を正確に整える
まずは Googleビジネスプロフィールの基本情報を見直すこと からです。
- 屋号(正式名称・略称の表記ゆれがないか)
- カテゴリ(メインの業種が正しく選ばれているか)
- 住所・電話番号・ウェブサイトURL
- 営業時間(曜日ごとの差、定休日、特別営業時間)
- 提供サービス(メニュー、コース、取り扱い商品など)
特に、カテゴリの選び方は検索との関連性に直結します。
「美容院」「ヘアサロン」「理容室」など、似た候補の中から、お店の軸にいちばん近いもの を選ぶようにしましょう。
紹介文には、AIが拾いやすいように
- エリア名
- 業種
- 強み(例:女性専用/早朝営業/送迎あり など)
といったキーワードを、自然な文章の中に盛り込んでおくのがおすすめです。
② 写真で「はじめて来る人」の不安を減らす
次に重要なのが、写真の充実 です。
- 看板とファサード(店頭の全体がわかるカット)
- 入口までの様子(ビルの中・通路なども含めて)
- 店内の雰囲気(席の間隔、明るさ、清潔感が伝わる写真)
- 商品・メニューの実物写真
- スタッフの笑顔の写真
ポイントは、
「Googleマップの写真を見るだけで、お店まで迷わず辿り着けそう」
「中に入ったときの雰囲気が、ある程度イメージできる」
この2つを満たしているかどうかです。
看板をリニューアルしたときは、そのタイミングで外観の写真も撮り直し、古い写真を入れ替えておきましょう。
AIが最新の状態を反映するためにも、情報を“今のお店”にそろえておくこと が大切です。
③ クチコミを自然に増やし、必ず返信する
AI時代のローカルSEOで、ますます重要になっているのが クチコミ です。
- 会計時やお見送りのタイミングで、
「もしよろしければ、Googleマップにご感想をいただけると励みになります」
と、さりげなくお願いする - ショップカードやレシートに、GoogleマップのQRコードを印刷しておく
- 常連さんに、率直な感想を書いてもらう
こうした“自然なお願い”を積み重ねていくことで、少しずつクチコミは増えていきます。
書いていただいたクチコミには、内容にかかわらず必ず返信すること が、信頼感アップのポイントです。
- 良い評価:感謝の言葉と、お店のこだわりを一言添える
- 厳しい評価:事実確認と、改善の意志や今後の対応を丁寧に伝える
この積み重ねが、「対応力のあるお店」という印象につながり、AIが店舗を紹介するときの判断材料にもなります。
まとめ:AI時代こそ「情報の整理」と「見え方の統一」を
AI検索や要約表示が増えたことで、「もうMEOは古いのでは?」という声も聞かれるようになりました。
しかし実際には、AIが頼りにしているのは、これまでと同じ 地図情報・クチコミ・外部サイトの内容 です。
だからこそ、
- Googleマップ上の店舗情報を正確に整えること
- 看板・外観・店内の“見え方”を、オンライン情報とそろえること
- クチコミと返信を通じて、継続的に“信頼の履歴”を積み上げること
この3つを地道に続けることが、
AI時代の店舗集客における、もっともベーシックで、もっとも効果的なローカルSEO対策になります。
新しい広告施策に取り組む前に、まずは自店のGoogleマップの表示と、実際の看板・外観を見比べてみるところから始めてみてはいかがでしょうか。
(広報担当)