『土用の丑の日というキャッチコピーのアイディアを考え出した人。』

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多彩な才能を発揮した江戸時代の発明家、
彼こそがあの有名な平賀源内だ。

彼はとても博学で、様々な場所でそのマルチな才能を発揮していたそうだ。“土用の丑の日”とは夏にウナギを食べる日のことだ。この“土用の丑の日”が定着したのは、実は平賀源内のアイデアがきっかけだった。“土用”というのは、季節を五行説に基づいて分けたうちの一つで、四季が木・火・金・水・土に分けられており、“土”は各季節の最後の18~19日間を指している。2022年の暦でいうと、土用の期間は、7月20日(水)~8月6日(土)でそのうち、丑の日は、本日、8月4日(木)となるわけだ。

丑の日には、もともと「“う”のつく食べ物を食べると健康にいい」という信仰があった。それではなぜ、たくさん存在する“う”のつく食べ物の中からウナギを食べるようになったのか。
そしてなぜ、夏だったのだろうか?

ある日、源内はウナギ屋から「夏は暑くてウナギがさっぱり売れない。どうしたらいいだろう?」という相談を持ちかけられた。それに対して彼は、“本日丑の日”と書かれたのぼりを立てれば良いのではないか、と提案。これを他のお店もマネするようになり、結果的に夏の“土用の丑の日”にはウナギを食べる、というブームが起こった。いろいろな知識を持っていると、そこから知恵も生まれ、源内のように文化を作り出すこともできるのだ。

凧上げを、神事として執り行った経歴もある平賀源内が凧上げのようにのぼりを立てたとしたら、近代のアドバルーンの元になったのではないかと想像すると非常に感慨深い。

夏バテ防止効果も期待できるウナギを食べて、この酷暑の夏を乗り切りましょう!

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