月額1,780円/年額17,800円(Appleから引用)。この価格帯で、これまで別々に揃えていた“制作の道具箱”がひとつにまとまる――そんなサブスクリプション Apple Creator Studio が提供開始されました。プロ向けの映像・音楽・画像編集に加えて、資料づくり(Keynote/Pages/Numbers)のプレミアム要素まで含め、「作る」工程の分断を減らすことにフォーカスした構成です。
目次
まずは全体像:メインアプリは“10個”
Appleのサイトで紹介されているメインアプリは以下の10個。目的別に、ざっくり役割を押さえておくとわかり易くなります。
映像
- Final Cut Pro:動画編集の中核。カット編集、テロップ、色調整、仕上げまで一気通貫
- Motion:タイトル・演出・アニメーションなど、モーショングラフィックス制作
- Compressor:用途別の書き出し(圧縮・形式変換)を最適化し、納品を安定化
音楽
- Logic Pro:BGM/ジングル制作、編集、ミックスなど音楽制作全般
- MainStage:ライブ/イベント運用向け。音源や演奏環境を“現場で回す”ためのツール
画像
- Pixelmator Pro:補正・合成・素材化など、静止画編集をスピーディに回す
資料・文章・表
- Keynote:提案資料・プレゼン制作(プレミアム要素を含む)
- Pages:文章・レイアウト制作(プレミアム要素を含む)
- Numbers:表計算・見せるデータ整形(プレミアム要素を含む)
- フリーボード:アイデア整理・ラフ共有のホワイトボード(プレミアム要素は後日対応の案内あり)
迷いが増える理由は「10個あるから」ではなく、競合が進化し続けるから
今回のサブスクで悩むポイントは、「10個のアプリのどれを使うか」で迷う、という話ではありません。用途自体は分かれているので、そこは整理できます。
本当に迷いが増えるのは、競合するツール群が同時に進化し続けているからです。
例えば、クリエイティブの定番である Adobe(Illustrator/Photoshop/Premiere Pro など)も、AI搭載を含めて機能が増え続けています。そこに、今回の Pixelmator Pro や Logic Pro のような“Apple側の選択肢”も加わり、「どれを軸に学ぶべきか」「どこまで覚えるべきか」という学習コストの悩みが生まれます。
だからこそ「1つのサブスクで10個まとめて使える」価値が出てくる
Apple Creator Studioの強みは、アプリが10個あることではなく、制作に必要な主要カテゴリが1つの契約にまとまっていることです。
つまり、「動画」「音」「画像」「資料」という実務の主要領域を、まとめて同じ環境で揃えられる。
Appleが得意とするコンパチブルでシームレスな作業。MacでもiPadでもつづけて作業ができる。そんなアプリが10個にもひろがったここが最大の強みだと思います。
Creator Studioが競合していると思えるのは、
- クリエイティブツールの代表格 Adobe Creative Cloud
- ビジネス文書の登竜門として根強い Windows Office
- 近年、だれでも簡単に“おしゃれなデザイン”や画像を扱えるようになった Canva
といった、「制作と業務の基盤になっているプラットフォーム」の牙城をAppleは取り込むことができるか。
まとめ:自分の軸を決めて、クリエイティブライフを楽しもう
選択肢が増える時代は、できることが広がる一方で、学習コストも増えていきます。 全部を試して比べている間に、競合のアプリがさらに進化して「また追いかけ直し」――そんなことが起きるのも、いまの制作環境では珍しくありません。
だからこそ大切なのは、最初に「何を作りたいか」「どこで価値を出したいか」という**自分の軸**を決めること。
その軸に対して、無理なく続けられるツールを選び、学び方を絞る。結果として、アップデートに振り回されず、制作のリズムを保ちやすくなります。自分に合ったアプリを的確に見極めて、クリエイティブライフを楽しんでください。
(広報担当)