~LINEからTikTokまで、進化を続けるデジタルコミュニケーションの今~
2025年、日本におけるSNSはすでに生活の一部として根付き、それぞれのプラットフォームが特有のユーザー層と利用方法を確立しています。この記事では、主要SNSの利用状況を年齢層ごとに整理するとともに、今年注目されている利用傾向や新たな潮流をわかりやすくまとめました。ビジネス戦略やマーケティング、日常の発信に活かせるヒントが満載です。
日本の主要SNS利用状況(2025年5月現在)
LINE:生活に欠かせない“基盤”アプリ
国内利用者数は約9,800万人。全年代に渡って圧倒的な浸透率を誇り、特に20代ではほぼ全員が利用しているという状況です。最近では、企業とのやりとりやポイント活用、ミニアプリの利用など、単なるメッセージアプリを超えた“生活インフラ”としての役割が強化されています。なお、LINE Payは2025年4月末に日本国内での提供を終了し、PayPayとの統合が実施されました。
YouTube:動画で“知る・学ぶ・楽しむ”定番プラットフォーム
国内ユーザー数は約7,000万人。全年代で利用されており、情報収集からエンタメまで幅広くカバーします。特に「YouTube Shorts」の浸透により、短時間で情報を得たい若年層のニーズを的確に捉えています。
X(旧Twitter):速報性と拡散力で支持を集めるSNS
推定利用者数は5,500万〜6,700万人。リアルタイムでの情報収集や時事トピックの把握に強みがあり、10〜30代を中心に活発な利用が続いています。特定の関心分野でつながる“クローズドなつながり”も生まれやすい特徴があります。
Instagram:ビジュアルで共感を呼ぶ若年層の主戦場
利用者数は約5,200万〜6,600万人。20代では約8割が使用しており、10代にも高い人気があります。リール(短尺動画)などの機能が好まれており、最近ではAIツールを活用したコンテンツ制作も身近になり、一般ユーザーの投稿品質が向上しています。
TikTok:見るだけでなく“買う・学ぶ”もできる時代へ
約3,300万人のユーザーが利用しており、若年層における影響力は絶大です。2025年内には「TikTok Shop」が日本でも展開予定で、エンタメとEコマースを融合させた次世代型SNSへと進化が進んでいます。教育・実用系コンテンツの需要も高まっています。
2025年の注目SNSトレンド5選
1. 自然体な投稿が共感を呼ぶ時代に
加工を抑えた「リアルな自分」の発信が好まれ、BeRealのようなリアルタイム共有型アプリが支持されています。SNSでも“素顔の魅力”が評価されるようになっています。
2. 少人数で深くつながるコミュニティが台頭
誰とでもつながるよりも、共通の趣味や価値観でつながるクローズドな交流に価値を見出すユーザーが増加。中高生を中心に、位置情報を活用した限定的なコミュニケーションも人気です。
3. SNSを目的別に使い分けるのが当たり前に
情報収集にはX、親しい人とのやりとりはLINE、趣味の投稿はInstagramといったように、SNSごとに明確な役割分担をして利用するスタイルが定着しています。
4. AIが支える“かしこいSNSライフ”
AIの導入により、より的確なコンテンツ推薦や自動編集が可能に。誰でも気軽にクオリティの高い情報発信ができるようになっています。
5. タイパ重視!短くて価値のあるコンテンツが人気
「タイムパフォーマンス=タイパ」を重視する若年層が増え、短時間で要点がつかめるショート動画や要約コンテンツの需要が高まっています。
まとめ:SNSは“選んで使う”時代へ
2025年のSNS環境は、単なる交流の場から、情報収集・買い物・自己表現・学びの場へと進化しています。プラットフォームごとの特性を活かした使い方が求められ、それに伴ってユーザー側もより“目的志向型”へと変化しています。
企業や個人にとっては、この変化を的確に捉えたSNS運用が成果の鍵となるでしょう。AI活用やタイパ意識、リアルとの融合といったキーワードをヒントに、次の一手を考えてみてはいかがでしょうか。
(広報担当)